SN 統計ナビ
速報

CPI 費目別分解 2026年5月:教育無償化▲6.2%・食料インフレ継続+3.5%

消費者物価指数(2020年基準)を10大費目+エネルギーで分解した。 2026年5月の前年比では 教育が-6.2% と最大の下押し要因となった一方、 食料が+3.5% と依然として上昇圧力を維持している。 インフレの「構造」が食料主導型に移行しつつある。

CPI 費目別 前年比(2026年5月)

出典: 総務省統計局 消費者物価指数(2020年基準)e-Stat 0003427113。赤=上昇、青=低下。

費目別 詳細(2026年5月)

費目 指数 前年 前年比
食料 128.7 124.4 +3.5%
家具・家事用品 124.8 122.1 +2.2%
交通・通信 101.5 99.6 +1.9%
被服及び履物 113.4 111.5 +1.7%
教養娯楽 118.0 116.1 +1.6%
住居 104.9 104.0 +0.9%
諸雑費 106.3 106.0 +0.3%
保健医療 104.3 104.3 +0.0%
光熱・水道 119.9 121.2 -1.1%
エネルギー 124.8 128.0 -2.5%
教育 89.8 95.7 -6.2%

注目ポイント

  • 教育の大幅低下:2026年4月から高校授業料の実質無償化(所得制限撤廃)が施行されたことを受け、 教育CPI が急落。授業料・補習教育の下落が主因。構造的な低下であり一過性の誤差ではない。
  • 食料インフレの継続:食料は+3.5%と2024年以降の値上がり傾向が継続。 穀類・加工食品・外食が引き続き上昇。円安による輸入コスト高が主因。
  • エネルギー・光熱水道の低下:電気代補助の継続および原油価格の低下傾向を反映し、 エネルギーは-2.5%、光熱・水道も低下。 ただし補助が縮小・終了すれば反転リスクがある。
  • サービス系費目の上昇加速:家具・家事用品(+2.2%)、 交通・通信(+1.9%)、教養娯楽(+1.6%)と 財・サービスに広く価格上昇が波及しており、賃金上昇を背景とした内生的インフレの兆候が見える。

読むときの注意

  • 指数は2020年平均=100。前年比は同月比(季節調整なし)
  • 教育の急落は政策変更(高校無償化)によるもので、基調的なデフレを意味しない
  • エネルギー・光熱水道の下落は政府補助金に依存しており、補助終了後に反転し得る
  • 費目間ウェイトの差(食料の構成比は高い)を踏まえた上で総合CPIと対比すること

データ出典

使用データ 出典
CPI 10大費目(2020年基準) 総務省統計局 消費者物価指数 e-Stat 0003427113

※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。