2026年6月CPI食料品+3.2%──全体の2倍超が続く食卓インフレ
総務省が7月25日に公表した消費者物価指数(CPI)によると、 2026年6月の食料品指数は128.6(2020年=100)、前年同月比 +3.2%(2026-06時点)。 同期間の全体CPI前年比(2026-04時点、+1.3%)を 約2.4倍上回る水準が続いており、 家計の食費負担は2020年比で28.6% 増大している。
CPI 食料品 vs 全体(過去12ヶ月、2020年=100)
出典: 総務省 消費者物価指数。食料品は2026-06まで、全体CPI(all-items)は2026-04まで収録。
食料品インフレの内訳と背景
食料品の前年比上昇は2025年初頭から続いており、2026年1〜2月には+3.8〜3.9%まで加速した後、 6月は+3.2%とやや鈍化の兆しが見える。 品目別に押し上げ要因を分解すると、輸入原材料コストの高止まり(食用油・小麦系)、 乳製品の価格転嫁、外食・調理食品の値上げが主な寄与となっている。
全体CPIとの乖離幅が大きいのは、エネルギー価格の落ち着きが総合指数を抑制しているためだ。 ガソリン・電気・都市ガスなどエネルギー系の前年比はプラス幅が縮小しており、 食料品を除いたコアCPIは全体より穏やかな推移をたどっている。 この「食料品だけが高い」構造は低所得層・子育て世帯ほど家計への影響が大きく、 エンゲル係数の上昇という形で現れている。
食料品インフレが収束するには、円相場の安定化(輸入コスト抑制)と 農業・物流コストの構造改善が必要とされるが、 いずれも短期間で解決できる課題ではない。 今後数ヶ月は前年の高い基準値との比較が続くため、前年比の数字は落ち着いてくる見込みだが、 指数の水準(128〜130台)そのものは高止まりが続くとみられる。
読むときの注意
- 食料品指数と全体CPI(all-items)は異なる系列のため収録最終月が一致しない場合がある。 グラフはデータ欠損月を空白で表示する
- 前年比の計算は当月値÷前年同月値×100−100。指数の絶対水準(128.6)は 2020年平均=100を基準とした相対値
データ出典
| 使用データ | 出典 |
|---|---|
| 消費者物価指数(CPI) | 総務省統計局 |
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