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速報

日本 製造業賃金 前年比 5.16%──「失われた30年」からの脱出局面

OECD SDMX 経由の日本の製造業時間当たり賃金前年比は 2026年4月に 5.16%。 1995年以降のピークは 7.76% (1996年8月)で、直近の賃金上昇は過去30年で最高圏。 米国 4.42%・ オランダ 3.94%・ 英国 3.11%と並ぶ主要先進国の上位に位置する。

製造業 時間当たり賃金 前年比(直近5年, 月次)

出典: OECD SDMX (DSD_KEI@DF_KEI, H_EARN/C)。5カ国 比較。前年同月比、季節調整済み。

「デフレ的賃金停滞」からの脱出

日本の製造業賃金前年比は 2020年頃までは 0〜1% の低位に沈んでいた。 「失われた30年」の代表的経済現象。 しかし2022年以降のインフレ圧力と労働需給逼迫で急上昇し、 現在は 5% 前後で推移。

主要国比較でも上位

  • 日本: 5.16%(トップ圏)
  • 米国: 4.42%
  • オランダ: 3.94%
  • 英国: 3.11%
  • スウェーデン: 2.96%
  • イタリア: 2.01%
  • ポーランド: 5.83%

欧州先進国の 2〜3% 台に対し、日本と米国が 4〜5% と大きく上回る構図。 日本の場合、春闘の ベアと連動して 4〜6月に大きく反映される季節性がある。

日銀正常化との整合性

日銀は「賃金と物価の好循環」を金融政策正常化の条件としてきた。 現在の 5.16% は日銀の想定する「持続的な賃金上昇」と整合的な水準。 コアCPI 2%台と組み合わせれば、追加利上げの論拠は揃いつつある。

読むときの注意

  • OECD 統計は各国国別統計を統一定義で調整。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」ベースだが、集計手法に微修正あり
  • 「製造業 時間当たり賃金」は全産業平均とは異なる。サービス業を含めると数値がやや低くなる
  • 実質賃金(インフレ調整後)は名目賃金 - CPI 前年比。日本の実質賃金は 2% 台前半で推移

データ出典

使用データ 出典
日本 製造業 時間当たり賃金 YoY OECD SDMX (DSD_KEI@DF_KEI, H_EARN)

※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。