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速報

ドル円158円台で5ヶ月膠着──米10Y 4.5%・WTI 96ドルが映す円安構造

日本銀行の東京市場ドル円スポット月中平均は1980年1月に 237.73円。 前年同月(202.19円)と比べて 約35.5円 (17.6%)の円安が進行した。 2026年1月以降の5ヶ月は228〜251円のレンジで推移しており、 高水準での膠着が続いている。背景には 米10年債 4.54% 高止まりと WTI原油 72.5ドル/バレル の輸入コスト圧力がある。

ドル円月中平均(直近24ヶ月)

単位: 円/ドル。出典: 日本銀行 東京市場インターバンク相場

急加速は2025年秋、その後はレンジ推移

DBの月次データを遡ると、円安が一段加速したのは2025年10月。 9月の209.21円から10月の214.95円へと、 単月で5.7円の円安が進んだ。 その後は2025年11月以降224円台に乗せ、 2026年に入っても228〜251円のレンジで膠着している。

背景①:米10年債が高止まり

円安を支えてきた最大の要因は 日米金利差 だ。 米10年債は2026年7月に 4.54%。 1年前(4.39%)からはほぼ横ばいで、依然として 高水準にある。 米コアCPIは2026年5月に 2.82% と1年前(2.78%)から低下傾向にあるが、 FRB の利下げペースは慎重で、長期金利の押し下げは限定的だ。

背景②:エネルギー輸入価格が貿易収支を圧迫

日本はエネルギーの大半を輸入に依存する。WTI原油は2026年7月に 72.5ドル/バレル。 ドル建てで取引される原油の高水準は、円安と相まって輸入額を押し上げ、 実需面でも円売り(=ドル買い)需要を生み続けている。為替の方向性は 金利差だけでは説明しきれず、貿易・所得収支のフロー全体で見る必要がある。

2024〜25年と比較した「水準シフト」

足元の月次変化(前月比 -6.34円)は小さい。 しかし2024〜2025年前半に140円台前半〜半ばで推移していた時期と比べると、 現在は約15〜20円高い水準が常態化している。短期の振れより 「150円台後半が新しい平常」という構造変化に注目すべき局面だ。

読むときの注意

  • 月中平均値は東京インターバンク市場のスポットレート平均。期中の高値・安値の振れ幅は反映されない
  • 2026年6月の値は本記事公開時点で未確定。本記事は5月までの確報値ベース
  • 米10Y・WTI も日次データの月平均。短期では金利差・原油高だけでは説明できない地政学イベントの影響も大きい
  • 因果ではなく整合性の確認。円安の単独原因として米金利や原油を断定する意図はない

データ出典

使用データ 出典
ドル円為替レート(月中平均) 日本銀行 東京市場インターバンク相場
米10年国債利回り FRED (DGS10)
WTI原油先物価格 FRED (DCOILWTICO)
米コアCPI前年同月比 FRED (CPILFESL)

※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。