速報
米求人 7.59百万件 ── ピーク12.0百万件から3割減
米労働省 JOLTS 求人件数は2026年5月に 7.59百万件。 自発的離職率(quits rate)は 1.9%、 失業率は2026年6月に 4.2% となった。 パンデミック後の人手不足の象徴だった求人件数は、ピークの 12.30百万件 (2022年3月)から 約 38% 減少した。
JOLTS 求人件数 / 自発的離職率 / 失業率(直近36ヶ月)
出典: FRED (JTSJOL / JTSQUR / UNRATE)。求人は百万件、離職率と失業率は %。
「ベバリッジ曲線」の正常化
パンデミック直後の労働市場では、求人と失業が同時に高水準という珍しい状態(曲線の右シフト)が続いた。 求人がピーク 12.30百万件 から3割縮小したのに対し、 失業率は 4.2% と依然として低水準にある。 求人だけが下がり、失業者数はあまり増えない ──「ソフトな冷却」の典型的な姿だ。
離職率=賃金圧力の先行指標
労働者が転職を選べる程度を示す自発的離職率(quits rate)は、ピーク 3.0%から 1.9% まで低下。 賃金交渉力が弱まり、給与インフレが沈静化する地合いを示唆する。FRB のコアPCE 鎮静化期待を後押しする材料。
読むときの注意
- JOLTS は事業所調査ベースで、家計調査ベースの失業率とは異なる母集団を持つ
- 求人件数は速報値で改定されやすい。トレンドで読むのが原則
- 離職率の低下は「労働市場の活力低下」のサインでもあり、賃金抑制の歓迎材料とは限らない
データ出典
| 使用データ | 出典 |
|---|---|
| 米 JOLTS 求人件数(月次, 千件) | FRED (JTSJOL) |
| 米 JOLTS 自発的離職率(月次, %) | FRED (JTSQUR) |
| 米失業率 | FRED (UNRATE) |
※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。