速報
金 4.01千USD/オンス──5年で+113%
金(LBMA価格)は 2026年7月 に 4013 USD/オンス。 前年同月比 +21.4%、過去5年では +113% の急上昇。 米10年国債 4.5442%・ドル指数 120.7 の組み合わせは、 通常なら金安要因だが、構造的な買い圧力が金価格の高止まりを支えている。
金価格の長期推移(直近10年, 月次, USD/オンス)
出典: FRED (GOLDPMGBD228NLBM)。LBMA Gold Price PM。米ドル建てロンドン午後値。
「実質金利 vs 金」の伝統的相関が崩れた局面
過去40年、金価格と米10年実質金利は 強い逆相関を示してきた。 実質金利が上がる → 現金保有の機会費用が下がる → 金需要減 → 金安 という連鎖が標準パターン。 しかし2023〜2025年は、実質金利が +2% 圏で高止まりするにも関わらず、金は史上最高値を更新し続けた。
3つの構造買い要因
- 中央銀行の準備多様化: 特に中国・ロシア・トルコ・インドが過去数年で 1,000〜1,500トン/年 の規模で金を購入。 米国の制裁リスクへの保険として、ドル準備の一部を金にシフト。
- 地政学リスクの常態化: ウクライナ・中東・米中対立で世界の地政学的不確実性が構造的に高まっている。
- 各国の財政懸念: 主要先進国の政府債務/GDP増加で、長期的な通貨価値への懸念から、金が「最後の安全資産」として選好される。
読むときの注意
- LBMA価格は1日2回(AM・PM)の公定値。COMEX 先物価格と数ドル乖離することがある
- 「ドル建て金」「円建て金」「ユーロ建て金」では為替変動の影響が大きく異なる
- 銀(シルバー)との比率「金/銀比」も安全資産需要の判断材料
データ出典
| 使用データ | 出典 |
|---|---|
| 金価格(ロンドン午後フィキシング) | Yahoo Finance (GC=F COMEX Gold Futures) |
| 米10年国債利回り | FRED (DGS10) |
| 米ドル実効為替指数(広範囲) | FRED (DTWEXBGS) |
※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。