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ふるさと納税 上位100自治体──寄附は北海道・南九州・山梨に集中

令和6年度の寄附受入額ランキングを分析。上位10自治体が上位100の 29.5% を集める集中構造、北海道勢の異常な強さ、宮崎・山梨・静岡の上位入賞パターンを統計で確認する。

上位100合計
5669億円
上位10シェア
29.5%
1位 自治体
兵庫県 宝塚市
256.7 億円
対象年度
令和6年度
FY2024

寄附受入額 上位10自治体(億円)

出典: 総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果」

都道府県別の集中度

上位100自治体を都道府県別に集計すると、北海道が11市町で958.7億円 と圧倒的に強い。 2位は宮崎県(5市町・438.5億円)、3位は兵庫県(4市町・401.2億円)。 山梨県・静岡県・新潟県・福岡県・山形県もそれぞれ6市町を上位100に送り込み、 「広範囲に強い県」と「少数で大きい県」の2つのパターンが見える。

都道府県別 上位100入りの合計寄附額(億円)

円グラフではなく棒グラフで件数と金額の両方を確認する。

寄附を集める3つの戦略

上位100の名簿から特徴を抽出すると、寄附を集める自治体には3パターンの特性が見られる:

  • ① 一次産業の特産品 × 通年安定:北海道(札幌・函館・旭川・別海・白糠等)、宮崎県都城市、鹿児島勢。海産・畜産・酪農を返礼品の柱に
  • ② フルーツ・酒類の高単価:山梨県(ぶどう・ワイン)、山形県(さくらんぼ・米沢牛)、新潟県(米・酒)。少額多品種で総額を稼ぐ
  • ③ 都市部の意外な健闘:兵庫県宝塚市が1位、大阪府泉佐野市が3位など、大都市圏自治体も上位に。電化製品・地場ブランド品の戦略

上位30自治体(寄附受入額順)

順位 自治体 寄附受入額
1位 兵庫県 宝塚市 256.7 億円
2位 北海道 白糠町 211.7 億円
3位 大阪府 泉佐野市 181.5 億円
4位 宮崎県 都城市 176.9 億円
5位 北海道 別海町 173.5 億円
6位 北海道 根室市 146.9 億円
7位 愛知県 名古屋市 137.9 億円
8位 宮崎県 宮崎市 132.4 億円
9位 北海道 紋別市 130.8 億円
10位 宮城県 気仙沼市 121.7 億円
11位 静岡県 焼津市 119.1 億円
12位 京都府 京都市 115.0 億円
13位 山梨県 富士吉田市 101.2 億円
14位 岩手県 花巻市 84.3 億円
15位 福井県 敦賀市 83.9 億円
16位 北海道 千歳市 74.8 億円
17位 山梨県 甲府市 74.2 億円
18位 新潟県 南魚沼市 71.2 億円
19位 茨城県 守谷市 70.4 億円
20位 静岡県 富士宮市 69.4 億円
21位 静岡県 富士市 68.7 億円
22位 熊本県 甲佐町 68.7 億円
23位 福岡県 飯塚市 66.0 億円
24位 山梨県 山梨市 65.7 億円
25位 北海道 弟子屈町 61.8 億円
26位 滋賀県 近江八幡市 60.4 億円
27位 茨城県 境町 60.0 億円
28位 栃木県 小山市 58.1 億円
29位 新潟県 燕市 55.9 億円
30位 鹿児島県 大崎町 55.9 億円

代替仮説の検討

  • 「北海道が強い」は単に自治体数(179市町村)が多いからの効果。1自治体あたりで見れば他の県と差は縮まる
  • 「ポータルサイトのアルゴリズム効果」。さとふる・楽天等の検索順位やキャンペーン参加が寄附額を左右する可能性
  • 「上位自治体の戦略は単発的に変動」。前年度1位は宮崎県都城市など、年度ごとに順位は大きく変動する
  • 「返礼品比率の規制効果」。総務省ルール(返礼品3割上限)の遵守度合いで実効的な還元率が変わる

限界と留保

  • 本記事は令和6年度(FY2024)単年データ。トレンドの安定性は年次推移を見ないと判断できない
  • 「上位100入り」はあくまで寄附受入額ベース。控除上限・市民1人あたりではなく総額の比較である
  • 寄附の出元(どの県の住民が寄附したか)は本データに含まれない。流出側の分析は別データ要
  • 大阪府泉佐野市の高順位は過去の制度ルール論争を経た現在の値。歴史的経緯への注釈が必要
  • 収入の使途、地場産業への波及など「定性的効果」は本記事の射程外

データ出典

使用データ 出典
令和6年度 ふるさと納税寄附受入額(市区町村別) 総務省 ふるさと納税に関する現況調査結果

※ データは各機関の公開統計を当サイトで収集・加工したものです。最新値は各出典元でご確認ください。